●大綱1、市長の政治姿勢を問う
星野順一郎市長が就任されてから約3年の月日が経
ち、残りの任期も約1年となりました。そこで、
残りの期間における市長のお考えになる優先課題について質問
させていただきます。市長も市長就任の際には、様々な角度から重点課題について考えてこられたと思います。そして、これまで、近隣市町村との広域行政の進
展、JR東日本との関係修復、乳幼児、児童医療手当の拡充等、様々な施策を実現されてきました。
任期の4分の3が過ぎ、マラソンで例えますと一番キツくなってくる30キロ過ぎの地点に到達しました。残り4分の1が真の正念場だと思います。そこで質
問いたしますが、残りの任期で、ぜひとも実現していきたい、市長がお考えになっている優先施策をお示し下さい。
●大綱2、行政の再構築について
(1)先日まで、国の「事業仕分け」が公開で行わ
れ、多くの予算が行政刷新会議によって見直し、
削減と判断されました。約1兆6千億円もの財源見通しが立てられたそうですが、科学技術、教育関
係の予算の見直し、削減等は「科学技術立国を目指す国の方針に矛盾する」と各関係機関に波風を起こしております。また、仕分け人の選任方法、その法的地位
が問題だ、「省庁をいじめる公開処刑だ」等の意見がありましたが、一般の国民も予算編成の様子を見ることができるので、好意的にとらえている意見も多くあ
りました。
我孫子市におきましても、全国に先駆けて、平成
19年から総務部が中心となり「事業仕分け」を
行っております。「事業仕分け」の定義を市のHPを参考にして見てみますと、「市が実施している行政サービスや事務事業について、外部の視点を取り入れて
事務事業の必要性や事業主体のあり方を今一歩根本から見直しするもの」とあります。昨年まで、健康福祉部の60事業と生涯学習部の40事業が仕分けされ、
10事業の廃止、5件の民営化等が決定されております。また、今年の総務部、企画財政部、教育総務部等の42事業の仕分けが行われ、廃止1件、民営化2
件、要改善24件となっておりから、一定の効果は挙げられているのではないかと思います。
また、我孫子市は、平成14年度から業務管理
ツールとしまして、
企画財政部が中心となって「行政評価システム」を導入しております。その概要は、同じくホームページで確認しますと、「市の事業について、市民に分かりや
すい評価指標や客観的・具体的な達成目標を設定し、次の視点から改めて評価を行い、その結果を事業の改善につなげ、より効果的・効率的な行政運営を目指し
ます」とあります。「次の視点」とは、目標を達成し成果をあげているか/市が実施する必要があったか/市民との協働を工夫しているか/事業を効率的に進め
ているか/ということになっています。そして、この目的は@行政活動の目的・達成目標の明確化A行政活動の客観的な検証に基づく行政運営B情報の共有化C
職員の意識改革と定めら得ており、業務管理ツールとして明確な役割を果たしているのは分かります。
そして、行政評価システムは、事業、施策ごと
に、予算、人員等が分かりやすく書かれ、事前評
価・事後の2次評価も行われ、廃止や見直しが決定させられています。
ここで、先ほど、述べました「事業仕分け」に目を移しますと、こちらは、民間3名、職員2名×3グループで分かれた行政改革推進委員
会の各グループが、指
定された事業について「廃止・民営化・改善・現行」と事業を判断していく作業を行っています。考えてみますと、この「事業仕分け」の作業は、さきほど述べ
た行政評価と、特に行政評価委員会が行う2次評価の視点と重なる部分がないでしょうか?本来無駄を省くべき、行政施策を洗い出すシステム自体に無駄が生じ
ていませんでしょうか。
行政評価システム自体も「事業仕分け」にかかっ
ており、その際に2次評価に回す事業を増やすべ
きだと指摘されております。しかし、その「事業仕分け」のシステム自体も「事業仕分け」にかける必要性があるのではないでしょうか。
つまり、もう一度「事業仕分け」と行政評価シス
テムのあり方を見直して、より孤立的な行政改革
が行える再構築したほうがいいのではないと考えます。当局のお答えをお願いいたします。
(2)今回国で行っているの「事業仕分け」は、国民の目に触れたということで色々と考えさせられ
ました。「事業仕分け」という大胆に行政の無駄に切り込む作業だけに、どのような委員が選ばれるかによって、つまり構成員によって、本来重要な事業が削減
対象になったり、縮減されかねないという思いを抱きました。ここ我孫子市における「事業仕分け」においても、その仕分けするメンバーの主観で削減された
り、逆に残されたりということはないのでしょうか。そういう恣意性はどのように排除しているのか、委員の構成の判断基準はどうなっているのでしょうか。お
答えをお願いいたします。
(3)「コミュニティの再構築」が基本構想の見直
しの中でも重点課題として挙げられています。
私は思うに、予算の各部課単位ではなく、横断的なコミュニティの再構築が望まれると感じております。
ここで、地域コミュニティ団体を考えますと、各
自治体を中心としましてその下に老人会、各地区
のまちづくり協議会、我孫子市社会福祉協議会と各地区社会福祉協議会が挙げられます。それぞれが、市の各担当部から補助金をもらって活動しております。そ
して各団体は、相互に役員を派遣したり、行事を手伝ったとか交流は見られますが、力が分散され、個々の持つ潜在能
力が必ずしも生かされているとは言えないのではないでしょうか。地域の高齢化率もどんどん高くなり、自治会が老人会の予備群になり、各団体で役員を兼任
し、どの団体でも同じような方が役員を務められている現状があります。また、長く役員を務められている方の意見が強くなり、活性化が進んでいないという問
題も聞きました。それぞれに役割があり、長い間に適切な仕事を担ってきており、その必要性、そして参加される方のボランティア精神に支えられてきたことは
よくわかります。しかし、地域に若い人が少なくなる一方で、高齢者が多くなり、それ以上にコミュニティに無関心な住民も多くなっている現状もあります。
また、もう一点、コミュニティの再生の中で考えていかなくてはならないのが、各部課に分かれています補助金、委託金の見直しであると考えます。このメリッ
トしては、厳しい財政の見直しになっていきます。補助金、委託金を与えるコミュニティ団体を精査し、効率性、また民間でできる部分は、敢えて団体に頼るよ
うなことをしないといった方針をとることも必要なのではないでしょうか。
このような諸問題を抱えている市で、どのように
再構築を考えられているのでしょうか。その方向
性を教えてください。
●大綱3、より多くの教育、スポーツの機会を
(1)学力診断テストも施行されてから、3年が経
ちました。民主党政権になり、すべての地方自治
体が学力テストへ参加するのではなく、抽出式の参加にするという話が持ち上がっています。これは、財政的理由と、抽出方法で子どもの学力が判断できるとい
う理由だからだそうです。現段階では、どのようになるのか未定ですが、もし全国一律の学力テストがなくなりますと、当然、我孫子市の参加の有無、意思表示
をしなければなりません。当局は、これまで3年間行ってきました学力テストにつきまして、様々な検証等、
行ってきたことだろうと思います。どのような感想をお持ちなのか、教えていただきたいと思います。そして、現在の学力テストが縮小され、やる気のある自治
体の意思選択制になったとき、どのような視点で参加もしくは不参加を決めていくことになるのでしょう。現状のお考えで構いませんので、お答えをお願いしま
す。
(2)10月25日日曜日に開催された手賀沼エコ
マラソンは、過去最高の9449人の参加があ
り、出場者はもとより、応援者、スタッフの皆様の熱気で盛り上がりました。しかし、今回参加の申し込みは、6月1日0時に申し込みが始まり、わずか2日で
申し込みを締め切るという過去例を見ない盛況振りでした。私も、2日目の朝早く、ようやく繋がったインターネットサイトのrunnetでやっと申し込めま
した。近年のランニングブームは、全国マラソン100傑の上位の常連である手賀沼エコマラソンにも及んできております。来年度は、間違いなく今年以上に申
し込みが難しくなることでしょう。我々議員も、大会参与という役職をいただいていますが、なかなか発言の機会がございませんし、また、毎年走っております
一市民ランナーとして質問させていただきます。
他の大会のように、より多くのランナーが楽しめるように、また小学生、中学生も参加できるように親子の部や5キロの部など設けてはいかがでしょうか。この
手賀沼エコマラソンに参加された方は、その走りやすいコース、風景、そしてボランティアを中心とした運営に大変満足しており、リピーターが大変多いと聞い
ております。その素晴らしい大会の良さを、より多くの方に知っていただくのが、大会の主旨に合致するのではないでしょうか?まずは参加したいと願っている
市民ランナーの方に、広く門戸を広げる努力をしていただきたいと思います。お答えをお願い致します。
●大綱4、消防行政全般について
(1)来年には、柏市と我孫子市の通信業務の柏市
との共同運用が始まります。この通信共同運用実
施は、お互いが行政区域の範囲を超えることによって様々なメリットがあると説明されております。ぜひとも通信業務の共同運用がうまくいってほしいもので
す。
ただ、やはり不安なのは、柏消防と我孫子消防において、基本的な装備に差があるということです。この差はこれから装備を備えることで埋まっていくのかもし
れませんが、当初はどうしようもないことだと思います。人員の違いや基本的装備の違いにおいて、我孫子消防はどのような対応で臨むのか、お答えをお願いい
たします。
(2)現在、切迫した財政運営の中で、人件費削減
が合い言葉のように叫ばれています。しかし、本
庁業務と市民の安全、安心の最先端に立つ消防業務は、人件費削減と言っても、自ずと変わってくるのは当然のことだと思われます。そこで、まずお聞きしたい
のは、人件費削減計画をたてられているのか、立てられているとしたら、どのような内容になっているのか、ご回答をお願いいたします。
(3)
消防というものは、消防士や救急救命士等、そもそも人命に関わる専門的な職種であります。その人材育成のためには、長期的な人材育成計画が必要であること
は論を待たないところだと思います。そして、そこには職員一人ひとりの適正を見極めることも必要になってくると思います。そこで質問させていただきます。
消防業務における将来の人材育成計画はどのようにされているのか、職種についての適材の見極め等はどのようにされているのか、教えていただきたいと思いま
す
。
●5、我孫子活性化の提言
☆大綱5の1点目、特色ある我孫子作り
(仮称)我孫子市インフォメーションセンターの設
計図面も示され、その開業に向けて軌道に乗って
きていることと思います。しかし、私が一番不安に思うことはそのソフト面です。私は学生時代、バッグ一つできままな世界各国を一人旅をしていました。
世界各国、人も集まる賑わいのある街では、必ずインフォメーションセンターがありました。まず、電車やバスでその街に着くと、「i」と書かれた万国共通の
インフォメーションセンターの標識を探し駆け込んで、生の街の情報を仕入れたものです。果たして、我孫子市のインフォメーションセンターはそれほどの充実
度が見込まれるのか、未だ不安があります。
アの点(ア)インフォメーションセンターには、そ
の顔となるキャラクターが必要だと考えていま
す。有名なイメージキャラクター、いわゆる癒されるご当地「ゆるキャラ」と言いますと彦根市の「彦にゃん」、奈良の「まんとくん」「せんとくん」、そし
て、今子どもたちに大人気なのは、来年の千葉国体のマスコット、「チーバくん」等が頭に浮かびます。そして、千葉県内では、白井市「なし坊ファミリー」等
素晴らしい地域を盛り上げるキャラクターがあります。また、成田市も今年の7月の広報で、市民に向けて、観光キャラクターを募集しておりました。これか
ら、我孫子市も観光をアピールしていかなくてはなりません。インフォメーションセンターの顔として、イメージキャラクターを作られてはどうでしょうか?そ
のイメージキャラクターは、パンフレットや関連グッズで、口コミやマスコミ、インターネットを通して我孫子市をきっとアピールしてくれることでしょう。そ
して、イベントとして皆が楽しめる「キャラクター募集」をすることで、市民にも関心を高めてもらうことができます。ぜひとも、我孫子観光の目玉として、親
しめるようなイメージキャラクター、「ゆるキャラ」づくりの検討をお願いいたします。
(イ)あるメディアの調査によりますと、旅行をす
る目的の第一に挙げられたのは、その土地の名物
を食べることにあるということでした。先日も某テレビ局で我孫子の駅ホーム中にある唐揚げそばが放送されますと、全国各地からその味を求めて我孫子市に大
変多くの方が押し寄せて来ました。これはメディアの力であるとも言えますが、話題作りによって、人は集まってくるのだということを改めて感じました。
また、先日は、静岡県富士宮市で、知る人ぞ知る「富士宮やきそば」を食べてきました。「富士宮やきそば」は全国B級グルメ選手権において2連覇を達成して
おります。富士宮やきそばの経済効果は平成13年〜18年の6年間で217億円といわれております。内訳を見ますと地元産の麺売上げ82億円、食材消費
7.6億円、観光消費額118億円、メディア波及効果9.4億円となっており、地域興しの模範とも言われております。我孫子でも先月まで4万6000食売
り上げた白樺派カレーがあります。しかし、そのインパクト、知名度で、全国的に今一歩遅れをとっているのは事実です。
そこで、提案させていただきます。市としても例えば富士宮焼きそばを有名にした「B級グルメ選手権」に出場できるような安くて美味しい、手軽なB級グルメ
作りをバックアップをしていただきたいと考えます。それが、我孫子の市街から多くの人が呼べる目玉となり、地域振興に繋がるのではないでしょうか。我孫子
市の地元特産品、B級グルメ作りに力を入れていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
☆大綱5の2点目 住居対策について
先日、中央学院大学の関係者の方とお話する機会
がありました。大学には多くの留学生がいるの
に、市内には住むことなく、アルバイトの利便性のためにより東京に近い市外に住んでいるという話を伺いました。そこの家賃が高いからそれを支払うためにま
たアルバイトの数が多くなるという状況になっているそうです。もし、我孫子市内で安い住宅があれば、生活のためのアルバイトも少なくでき、学校に近いので
勉強に集中できるのにと言われました。そして、円高の影響が、留学生の生活に追い討ちをかけています。
これから、我孫子市もインフォメーションセン
ターを作って観光に力を入れていきます。市外の観
光客、ひいては海外からの観光客を呼び込むために、より多くの方に我孫子の観光大使になってもらうことが必要です。そして、我孫子市に移り住んできた学
生、海外からの留学生は大事な口コミの発信源となってくれます。
そして、つぎ込んだ補助金は、観光収入、もしく
は定住による市税収入として市に戻ってくるお金
になります。
市内にある中央学院大学、川村学園女子大学の我
孫子に下宿している生
徒のために、特に海外からの留学生のために市営住宅や空きアパート等などを安く提供する制度を設けてはどうでしょうか?利点としては、@市内留学生の援助
になること、A空き住居がなくなることで、地域の防犯、コミュニティ対策になることB地元で消費してくれることで、長い目で見れば我孫子市の収入増につな
がることという、1石3鳥の政策だと思われますが、いかがでしょうか。ご検討をお願いしたく、ご回答をお願いします。以上、大綱5点にわたり質問させていただきまし
た。どうぞ宜しくお願致します。
<行
政の回 答と再質問>
◎
市長(星野順一郎君)
大綱1の残り任期での優先施策についてお答えいたします。
市長就任以来、市民目線で住み続けたい我孫子を基本理念に、市政運営に取り組んでまいりました。
子育て支援策の充実では、児童医療費助成制度の拡充や5歳児健康診査の創設、あびっ子クラブの開設、保育園・学童保育定員増による待機児童ゼロの継続、
子ども部の創設などを実施してまいりました。
安心・安全なまちづくりでは、二次救急医療体制の見直しや、全小中学校を初め公共施設へのAED配置、小中学校、保育園の耐震化や水害解消に向けた取り
組みなどを行ってまいりました。
活力あるまちづくりでは、我孫子駅の改造を含めた手賀沼文化拠点整備計画の推進やまちづくり専門家会議の設置、工業系土地利用の調査などを行い、行政改
革では事業仕分けなどに取り組んでまいりました。加えて、広域行政の推進や交通利便性の取り組みも進めております。引き続き、これらの施策を積極的に進め
てまいります。
さらに、今後は、活力あるまちづくりやコミュニティーの再構築に向けて基本構想の見直しを進めるとともに、市民の健康づくりへの支援や特別養護老人ホー
ムへの待機者解消に向けた施設の整備支援などを進めていきたいと考えております。
こうした施策を推進することで、地域経済の活性化による持続可能な財政基盤づくり、我孫子の資源を生かしたまちづくり、安心で安全なまちづくり、行政改
革の4つを柱として、全力で市政運営に取り組んでまいりたいと考えております。
◎説明員(今関敏男君)
大綱3点目のより多くの教育、スポーツの機会を、その1点目の来年度の学力診断テストの参加は、についてお答えします。
全国学力・学習状況調査は、ことしで3回実施されました。この調査から、各学校ごとの成果や課題がわかってまいりました。各学校では、その成果や課題を
分析し、課題解決に向けてカリキュラムのあり方を見直したり、教職員の研修や学校ごとの研究のあり方を見直すなどしております。さらに、この調査によっ
て、学力と生活習慣や学習環境との相関関係もわかり、指導に役立っているものと考えております。
来年度以降につきましては、幾つかのパターンを考えてはおりますが、文部科学省の方針が決まり、調査方法等が明確になった段階で決定していきたいと考え
ております。
次に、2点目の手賀沼エコマラソンの参加機会の拡大についてお答えします。
エコマラソンは今回で15回を数え、参加者は延べ約10万3,000人、年平均では約6,900人に上り、規模としても全国有数の大会に発展してきまし
た。
御質問の親子の部や5キロメートルの新設についてですが、この大会では、定員を8,000人とし、所要時間を3時間と設定しております。これは、ラン
ナーについては競技性を確保しつつも楽しんでいただくこと、沿道の皆様の日常生活への影響に配慮しての設定であります。現行のコース設定や運営体制から見
ると、適正な規模と考えております。設定時間の中で親子の部等を新設しますと、参加者の増加、あるいは5キロメートル地点の手賀大橋上でランナーが交錯す
るなどが考えられ、大変難しいと考えております。
次回、第16回大会では、我孫子市と柏市のいわゆる地元枠を新設することとなりました。この措置は、地元市民の参加機会の拡大につながることと考えてお
りまして、よかったなと、こういうふうに思っておるところでございます。
なお、親子で走る、あるいは5キロメートル等については、市で行っております新春マラソンもございますので、そのほうに出ていただきたいと、このように
思っておるところです
。
◎
説明員(富田佐太郎君)
大綱2点目の行政改革についての1点目、事業仕分けと行政評価システムについてお答えをいたします。
事業のあり方を根本から見直す行革手法の1つである事業仕分けと、事業を効果的、効率的に実施するための業務管理ツールである行政評価システムは、目
的、役割が異なることから、それぞれ別個に実施をしてきました。しかし、御質問にもありましたとおり、市民など外部の目で評価するという考え方や、評価の
視点では重なる部分が多いのも事実です。
このため、両者の関係を整理し、来年度は、外部の視点での評価は事業仕分けに一本化をしたいと考えています。
2点目の事業仕分けのメンバーについてお答えをいたします。
仕分け作業の中心となった行政改革推進委員会は、学識経験者や市民、民間企業の代表者、市民活動団体の方などで構成をしています。それぞれ、行政の事業
に対する知識と豊かな知見、経験を備えた方々であり、市民の立場から、また納税者の立場から客観的な判断をしていただいていると考えています。
◎
説明員(荒井茂男君)
大綱2点目、行政改革についての3点目、コミュニティーの再構築の方向性についてお答えいたします。
地域では、自治会やまちづくり協議会、地区社会福祉協議会などの団体がさまざまな活動を展開しております。しかし、地域での共同意識の希薄化や地域活動
の担い手の高齢化によって、コミュニティー活動が衰退してきております。地域を取り巻くさまざまな課題を1つの団体が包括的に対応することや、個別の取り
組みで解決することが困難な状況となっております。
このような状況を踏まえ、具体的な地域の取り組みとして、今年度から2カ年事業として布佐平和台地区で千葉県の防災共助力推進モデル事業を行っていま
す。この事業は、地域内の市民の皆さんが地域でのコミュニケーションを図りながら、災害時の防災力の向上を図ることを目的としています。今年度は、避難所
運営訓練などを実施し、地域の方々が顔の見える交流を行い、少しずつコミュニティーの輪が広がりつつあります。来年度は、地域のコミュニティーを拡大する
ために、地区社会福祉協議会やまちづくり協議会などの団体にも参加を呼びかけます。
なお、高齢者福祉分野で実施する市民相互の見守りネットワーク構築のモデル事業とも連携をしていきます。
このような取り組みや実践を積み重ねることで地域の課題が明確になり、それらへの取り組みを行うことがコミュニティーの再構築につながっていくものと考
えます。
また、地域コミュニティーの再構築を進めるためには、全庁的な対応として、行政内部にネットワークを構築し、トータルな行政対応することが必要であると
認識をしております。このため、市では、関係する4課で新たなコミュニティーに関する連絡会を設け、地域の情報の共有化と、今後の対応や補助金等のあり方
についても話し合っています。さらに、今後は、総合計画審議会の基本構想見直しの主要なテーマとして、コミュニティーの再構築について議論を深めてまいり
ます。
◎
説明員(渡辺和夫君)
大綱5点目のイメージキャラクターについてまずお答えいたします。
市の観光振興への取り組みを広く知っていただくためには、イメージキャラクターづくりは非常に効果的というふうに考えています。しかし、イメージキャラ
クターは、つくっても、認知されずに消えていくものが数多くあります。そうさせないためにも、市民参加によるイメージキャラクターづくりの方法を含めどう
活用するかが大切であることから、うまく活用している自治体の事例を研究していきたいというふうに考えます。
それから次に、地元特産品づくりですけれども、新たな食の名物は、町おこしや商業活性化の起爆剤となるというふうに考えております。このため、今年度に
策定した我孫子市商業活性化ビジョン第3期事業推進計画において、食品の加工販売を行っている事業者や、材料としての農産物を提供する農業者などとの連携
を図りながら、商品化に取り組む事業を位置づけています。
御質問の中で例示のありました白樺派カレーは、市も普及組織の一員と
して参加して、PRや販路開拓などに協力しています。新たな名物や土産物などの開発や販売に取り組む団体などには、白樺派のカレーと同様に、市としてバッ
クアップしていく考えです。
◎
説明員(樋口誠君)
私のほうからは、大綱5、我孫子活性化の提言の2点目、大学生の住居対策を考えてはについてお答えいたします。
本市の活性化に向けて、住宅施策は大切なテーマであると考えています。しかし、市として大学生に特化した市営住宅の活用や住宅支援については、制度上の
課題や住宅施策の優先順位を考えると、なかなか難しいことと考えています。
市の将来を担う若い世代に対する住宅施策については、現在、我孫子天王台地区の人口の偏在という課題の解消も視野に入れて、支援制度のあり方を研究して
いるところです。本市の活力あるまちづくりには大学生の存在も大きな要素であり、この要素を生かしていくために、住宅施策の面からどのようなかかわり合い
方が可能なのかなどについては、今後の課題であると考えています。
なお、今後必要に応じ、大学側の意向なども聞く機会を持ちたいと考えております。
◎
説明員(海老原孝雄君)
大綱4の消防行政全般について、3点まとめてお答えいたします。
1点目、通信指令業務の共同運用に当たっての我孫子消防の対応についてお答えします。
消防通信指令業務の共同運用における災害への初動態勢につきましては、基本的には、管轄消防本部での対応となっておりますので、職員数、装備等における
消防力の差については、問題がないと考えております。
次に、2点目の人件費削減計画についてですが、人員の削減計画は現在のところありません。定数確保に努めてまいります。
次、3点目の人材育成計画についてですが、基本は、計画的な消防学校への入校であります。初任科の基礎教育を経て、予防、救急、警防等の専
門教育、さら
には幹部科、消防大学教育への実施をしております。
適材の見きわめについては、所属長の意見を参考に、本人の要望等を加味して行っております。
◆(
甲斐俊光君)
再質問させていただきます。
大綱3点目の2の手賀沼エコマラソンにつきまして、教育長の御配慮によりまして、来年16回からは我孫子と柏の地元枠を設けていただけるということで、
私も大変安心しております。そして、我孫子市民マラソンに出られてはと言われたんですけれども、私も11月後半申し込んだんですけれども、これもいっぱい
になっておりまして、こちらのほうも人気が加熱しているなという気がしました。以前なら11月後半でも申し込めたんですけれども、ことしは申し込めません
でした。
それで、5キロで、手賀大橋あたりでちょうどぶつかってしまうということでしたが、例えば、この辺ですと筑波マラソンありますけれども、筑波マラソン
は、3キロの部、親子の部なんていうのは全くスタートラインが違うわけですね。ずっと後方のほうで親子マラソンのスタートをして、フルマラソンがスタート
した後にスタートということで、重ならないようになっているわけです。ですから、例えば、やるんでしたら、同じスタートラインではなくて手賀大橋沿い、道
の駅のあたりからスタートすれば、あそこは警備のほうも余り支障ありませんし、3キロぐらいでしたらとれない距離でもありませんので、そういう御配慮もさ
れればいいのではないのかなというふうに思いますので、その点につきましてもうちょっと考えていただきたいということで、再度、御回答のほうをお願いいた
します。
それと、消防行政につきまして、消防長は1点目、我孫子と柏につきまして余り装備における違いはないということですけれども、インターネットでこれ調べ
られるんですけれども、我孫子と柏見てみますと、例えば、はしごつき消防自動車、我孫子1台、柏は4台ですね。これ1台出てしまうと我孫子のほうはなく
なってしまうということですけれども、あと大きな違いなのは、指揮車、我孫子1台、柏5台というふうになっておりまして、指揮車は、ちょっと調べたとこ
ろ、現場で消防につきましていろいろ指示を出したり、その前線で行う車ということですけれども、やはりこういうものがあるないによって、かなり消防の装備
について違いがあるんではないか、初期対応についての違いがあるのではないかと考えますが、その点についてもう一度御回答いただければと思います。
以上2点、よろしくお願いいたします。
◎
説明員(山根雄二君)
スタートラインを変えることによって種目の多様化が図れるのではないかという御質問でございます。これについてはいろいろな要素
が考えられまして、場所の問題、運営体制の問題等々が種目をふやすに当たっては検討されなければいけないと思います。今、スタートラインという御提言を初
めていただきましたので、これについては、事務局、実行委員会等に投げかけまして、また検討させていただきたいというふうに思っております。よろしくお願
いします。
◎
説明員(海老原孝雄君)
柏市よりはうちのほうが人口も少ないので、車両台数とかは少なくなっております。しかし、人員等の関係もありまして、資機材の
装備については、我孫子に一番合ったような装備に充実するように努めてまいりたいと思います。